失われた記憶

あの日、失われた記憶の欠片をみつけた。
どうやってたどり着いたか、わからないけど。
そこに、微かにあるもの。

私が生きている期間を越えるほど
遠い過去の記憶。

一人空を見上げた あの時も
月がみてた 月がみてた 月がみてたよ

(作詞作曲:知久寿焼, 2019年 知久寿焼「知久寿焼のうた その1~いままでの音源ひとまとめ~ / 月がみてたよ」からの引用)

車輪が擦れて火花が散ってるレールみたいに
ひどく軋んで焼けつくような毎日の中で

お月さまはもう 死んぢゃってるのに
すごくゆっくりまばたきをする
それをながめて暮らしていたら
ちょっと長く居すぎちゃったみたい

(作詞作曲:知久寿焼, 2019年 知久寿焼「知久寿焼のうた その1~いままでの音源ひとまとめ~ / 月がみてたよ」からの引用)

みつけたけど、引っ剥がされて
その残渣の中、ただ悲嘆に明け暮れる。
過去も今も何もできないまま。

あまりにも短か過ぎる時間と思った。

あるいは

あまりにも長居しすぎて
立ち去れなくなっただけかもしれない。

あまりに美しすぎる景色に見とれて
軋む車輪も見てみないふりして
終焉の時を迎えてもなお…。

失われたままなら良かったのかな。
せっかく存在を思い出したのに
私一人じゃ手が届かない記憶。

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