Diary– category –
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わかるということ
この世界はぜんぶ相対的にできている。 片方だけ知ることはできず両方を経験して初めてわかる世界。 おいしいりんごを知りたければおいしいりんご自体とまずいりんごを知ることが必要。 痛みを知りたければ痛み自体と痛みがない状態を知ることが必要。 歩... -
BGM
ただBGMを聴くためだけに訪れる場所がある。 店内の状況は日によって違うし求めてる曲が必ずしも流れるとは限らない。 だけど、どうしても聴きたいから毎週のように訪れている。 あの日は、婦人15名ほどの集団がお茶しながらザワザワしててBGMはかき消され... -
わかるひと
崖っぷちとか屋上で落ちそうなひとを支えてるシーンがある。 崖や屋上が崩壊したら諸共…と思う。 ひとを助けたければ自分は安全な場所にいるのがいい。 だけど安全な場所にいると落ちそうな状態の危うさを忘れる。理解しているけど、体感がない状態。 テレ... -
誰が為に
ある程度安全なところにいるとき たとえば定職があって味方がいて自分の時間があって 安全なところにいれば、何だってできる。 ひとにアドバイスをするのも人の幸せを祈るのも日常生活だって「ふつう」にできる。 だけどそれがないとき見えなくなるとき「... -
善悪
「すべては起こるべくして起こってる」という話を聞く。 すべては必然だ、と。 魂の成長とかそういうことを言う人もいるけど そしたら自ら命を絶つこともそれを目撃することも必然だったということか? ショッキングな場面に関わることや後処理をすること... -
ひとりになれない
世界はすべてつながっている。 たとえば今日、ひとりで歩いている道は誰が作ったものだろう。 そこに道が必要だと考えた人がいて道を作って舗装して。 舗装の材料はどこから来た?重機は誰が作った?どこから燃料持ってきた?作業員の食事は誰が提供した?... -
幸せのとき
たぶん、平穏が幸せと限らなくて ほんの少しの希望を残しつつ着実に崩壊に向かう不穏の空気にかけがえのない幸せを見いだして 崩壊した日常で蓄えた幸せを思い出すとき 心揺れる中、いちばん強く幸せを感じるのかもしれない。 -
世界のもと
この世界はぜんぶ相対的にできている。 そこにあるように見える風景 山、木、川、橋、花に集う虫たち街灯、建物、道路、公園ねこ、空き缶、パン屋さんの看板通り過ぎる車の風タイヤが砂利を噛む音遠くの駅の、電車の到着を知らせる光 そして 同じような場... -
放散痛
放散痛はミスリーデング。 上奥歯の虫歯で下顎が、胆石発作で右肩が、腹痛のときは太ももが痛くなる。 体感したことないけど心筋梗塞では左腕や左顎が痛くなることもあるらしい。 原因は「痛い」場所じゃないってけっこうある。 そういうときって思考を一... -
怒ること
怒ることはすごいインパクトあるけど、しばしば表面的だと思う。 たとえば、連絡もなく30分遅れて来た相手が謝りもせず平然としていると、「何分待ったと思ってるんだよ」と怒ることがある。 現象は怒っているけど、よく考えると待っている間、来るかどう...
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