Old times– category –
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有は無から、無は有から
自転車で農道を走った。風はない。雲は少ない。遠くの山がくっきり見える。 静かだった。 自転車のタイヤが地面を噛む音がただジリジリと聞こえる。 余計な刺激がない最高な時間。 やがて 川の流れ、鳥の声そして通りの車の慌ただしい音が次々重なっていく... -
青すぎる空を 切り取った話
快晴。 なんとなく、考えていた。…人の心は マリオネットのよう。 糸が切れるときもある。すべて切れて、動かなくことだってある。 「意味」を失うとき。 働く意味、友達に会う意味おいしいものを食べる意味音楽に親しむ意味晴れた空見上げてる意味 ちょっ... -
おわりとはじまり
昨夜、ラジオ収録が終わった。 今年の歌イベントすべて完結。 これからどうするかね…。 「歌うことが 好きなんですね」そういわれる。 「好き…でもないですね」「なんか、よくわからないです。たぶんなんとなく、歌ってます」と、答える。 歌だけじゃない... -
フリータイム
あの日の、日常のように 金曜日。久しぶりに、何も予定のなかった。 寒いし、風強いしなんか雪とか降ってるし。 でもせっかくの休日だから電車に乗って美容院に行った。 またショートに戻った。前髪だけそのまま。 ついでにバッグを新調した。夜はラジオを... -
イン・ノミネ
夜道を歩いている間頭の中でずっと William Byrdの『イン・ノミネ』が流れていた。 今夜は風が強い。 虫の声は遠くにあるけどすぐそばにある、風の共鳴に阻まれている。 半月がある。近くにひとつ星がある。 光が強く、鋭く、刃物のように切り込んでくるみ...
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