この世界は
ぜんぶ相対的にできている。
片方だけ知ることはできず
両方を経験して初めてわかる世界。
おいしいりんごを知りたければ
おいしいりんご自体と
まずいりんごを知ることが必要。
痛みを知りたければ
痛み自体と
痛みがない状態を知ることが必要。
歩きやすい道を知りたければ
舗装された道と
道なき道を知ることが必要。
愛を感じたければ
愛それ自体と
愛のない状態を知ることが必要。
片方しか知らなければ
それが“何”なのか
認知すらできない世界。
そしてたとえば
いろんなりんごを知っていたら
りんごのバリエーションが増える。
これによって、より強烈な
最高のりんごを知ることができる。
同時に最低なりんごも知ることになる。
そして、より豊かで楽しい人生になる。
