ホイッスルを習いに行った。
能について学んだ。
日本の伝統芸能の「能」。
あの、ホイッスルって外国の笛でしょ?
…いやいや。
人前で演じるという意味では
非常に通じるものがある、ということらしい。
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能では
同じ動きを ゆっくりゆっくり
練習する。
ひとつひとつの動きを
有意識で繰り返したら
やがて無意識にできるようになる。
無意識の領域で演じられるようになったら
再び有意識で繰り返す。
するとついには 有意識と無意識が
自在にスイッチングできるようになるという。
演じているとき
頭は100%使って
体は80%を使う。
これから演じる “未来” を予測する自分
“現在” 演じている自分
そのふたつを遠くから見ている自分を以て。
練習を繰り返し
体には20%の余地を作る。
それが お客さんに伝わる部分となる。
といえように、世阿弥の「風姿花伝」に
書いてあるらしい。
…
指の動きにばかり気を取られていたら
それはもう、演奏どころでない。
それはたしかに、そうなんだけど
20%の余地がお客さんに伝わる部分…
感覚的にわかるようで
簡単にわかったと言えない感じ。
だけど間違いなく
大切なことなんだよ。

※ 「意識する」でなく「有意識」という言葉を使うらしいです。